VIVID BRASS TOKYO
Since 1995

これまでのゲスト出演者

フィリップ・スパーク

フィリップ・スパーク Philip Sparke

指揮 / Conductor

フィリップ・スパークはロンドン生まれで、英国王立音楽大学にて作曲、トランペット、ピアノを学び、同大学でARCMディプロマを取得した。
彼がバンド音楽に興味を持ち始めたののは同大学時代である。大学の吹奏楽団で演奏すると共に、学友らと金管バンドを結成し、その双方のために作曲を手がけた。彼の作品が最初に出版されたのもこの頃だ。金管バンドのための “コンサートプレリュード” と吹奏楽のための “ガウディウム(喜び)” である。
スパークの音楽は次第に人々の心を捉え、委嘱を受けて作品を書くようになった。主要作品の中でも最初の曲といえるのが、ニュージーランドで開催されたセンテニアル・ブラス・バンド・チャンピオンシップのために作った作品 “長く白い雲のたなびく国” である。
その後も数々の楽団やBBCなのから委嘱を受けている。その3作品(スリップストリーム、スカイライダー、オリエント急行)は、欧州放送連合の「ニュー・ミュージック・フォー・バンド・コンペティション」で優勝している。他にも、ニュージーランド、スイス、オランダ、オーストラリア、英国等の金管バンド選手権から委嘱を受けて曲を手掛けている。ロイヤル・アルバート・ホールでのナショナル・ファイナルズについては、2回の委嘱を受けた。
日本の楽団との関わりも深く、東京佼成ウインドオーケストラが委嘱した作品 “セレブレーション” は最終的にレコーディングされる運びとなった。また、これがきっかけとなり、スパークの吹奏楽のための音楽が広く世界中に知られるようになった。その後も多くの依嘱作品を手掛けた彼は、米国からの依頼も増えた。とくに1996年にUSエア・フォース・バンドによって委嘱された “ダンス・ムーブメント” は、1997年に名誉あるサドラー賞を受賞した。
スパークは指揮者として、また審査員としての活動の場を広げ、その範囲はヨーロッパ全土、スカンジナビア諸国、オーストラリア、ニュージーランド、日本、米国に及んでいる。
2000年5月には自らの出版社アングロ・ミュージック・プレスを設立した。さらに同年9月には、彼の金管バンドに対する貢献に対して、ウォーシップフル・カンパニー・オブ・ミュージシャンズより、アイルス・メダルが贈られている。
ヴィヴィッド・ブラス・トーキョウとは2002年の初共演から04年、07年と09年で4回目の共演となる。2004年にはCD「VIVID!」のレコーディングもし、ますます息のあった演奏を聴かせてくれるだろう。
スパーク氏のホームページはこちら(英語)

Tenor Hornの表記について

日本国内ではこの楽器の名称として、「テナーホーン: Tenor Horn」「アルトホルン: Alto Horn」の2通りの呼び方がありしばしば混乱を招いていますが、VBTでは英国での呼び方にならい「テナーホーン」と表記します。ちなみに「アルトホルン」は米国、日本の管楽器メーカーがそのように表記しています。