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2016-01-25

金管バンドで讃える シンフォニア・ノビリッシマ

シンフォニア・ノビリッシマ、他11曲

CD表紙.jpg 今回のCDのコンセプトは演奏グレードがあまり高くなく、比較的演奏可能なものを集めました。吹奏楽での名曲のアレンジものから、このCDの為に新しく作曲した曲など盛りだくさんです。ヴィヴィッド・ブラス・トーキョウの演奏を楽しみながら、シンプルなメロディーでも音楽が宿っているのを実感できると思います。
 金管バンド関係者のみならず、管楽器関係者にも是非聴いていただきたい1枚です。


●「シンフォニア・ノビリッシマ」試聴する
 1960年代に作曲されその後吹奏楽界を席巻しいまだに演奏され続けている名曲中の名曲である。イントロよりいきなり全合奏でタイトルどおり非常に高貴な主題が華々しく演奏される。その後早いテンポにその主題が奏される。中間部はあまりにも甘く美しいメロディーが歌われクライマックスに導かれる。
一転してテンポは速くなり華やかなコーダを経てダイナミックに曲を閉じる。コンクール向きです。

●「The song of departure」試聴する
 Departure(デパチュアー)とは、出発、離脱、旅立ちの意であるが、作曲家はこの曲を通して人それぞれの「旅立ち」を迎える人たちに向けてこの曲を創った。
 力強いファンファーレに始まり爽やかなマーチ、思い出の歌から旅立ちの音楽へと曲は展開していきます。夢や希望にむかって旅立つときのワクワクした気持ち。共に時間を過ごした仲間との友情。いつも支えてくれた家族への感謝。楽しかったこと辛かったこと、笑ったこと泣いたこと、全部胸に抱いて歩み出すその瞬間の勇気。美しい曲です。コンクール向きです。

【作曲者による曲目解説】
 夢や希望を語るとき、人はとても良い目をしている。夢や希望と少しの不安を胸に旅立つ人の姿は、人の心を強く打つ。この曲はそう言った「夢」「希望」「旅立ち」をテーマに作曲を行いました。

 皆様はどんな夢をお持ちですか。私は物心がついた頃から音楽が大好きで、音楽の道に進むことが夢でした。しかし、現実はそううまくはいかないもの。幼少期にはピアノが習いたいと親に伝えたのですが即刻却下されてしまいます。中学校では吹奏楽部に入部しオーボエを担当。レッスンにも通っていたのですが、家庭環境の悪化から継続を断念します。高校でも吹奏楽を続ける傍ら作編曲の勉強を行い、音楽の先生になるため大学進学を目指していました。しかし、家庭環境の変化で就職せざるをえない状況になってしまいます。高校卒業の年に県立学校職員の試験に合格し、高校卒業と同時に農業科の職員として新しい世界へと飛び込みました。しかしながら当然の如く作曲への想いは募るばかり。そして、機会を得て数十曲の作品を発表してまいりました。 思い返してみれば、楽しいことや辛いことなど様々なことがありました。どんなときも夢や希望を大切にすることが出来たのは、支えてくれた家族や仲間のおかげであると思います。

 作編曲家として新たなスタートラインに立つことができ、皆様に曲を演奏したり聴いたりしていただける事を大変嬉しく思います。今まで関わってくださったすべての方へ、これからお会いするすべての方へ、感謝の気持ちを込めて。

(岩村雄太)

●「虹をわたる翼」試聴する
 この作品は足立区立高野小学校金管バンド、足立区立上沼田中学校吹奏楽部、東京都立足立西高等学校吹奏楽部の3校合同演奏に向けて創作したものです。この3校は同じ区域に隣接しており、委嘱時に「この地域に音楽の架け橋を」というテーマがあり、作品のコンセプトとタイトルが引き出されました。
爽やかさ、憂鬱さ、たくましさ、淋しさ、奮起、旅立ち…様々な感情の中で翼を広げながら普遍的な希望の虹を越えようとする眼差し…
 終始穏やかなアーチをもつメロディーと、マーチ由来のリズムが様々な表情を見せながら発展していきます。最後にはどのような思いで決意をするのでしょうか。

 なお今回収録の金管バンド版の他、吹奏楽版もあり(小編成でも演奏可)、単独演奏も合同演奏も可能となっています。

(福田洋介)

●「NANA」試聴する
 パブロ・エスカンデ氏はアルゼンチン生まれのオランダ育ち。
 すでにクラッシック界では、アンナ・ビルスマ、館野泉氏に楽曲を委嘱されている新進気鋭の作曲家です。この曲は、鐘の音が非常に印象的であり、浮き立つような楽しいメロディー、そして懐かしさを感じる中間部のメロディーと、思わず口ずさんでしまいます。初級バンドでも十分演奏可能な名曲です。

【作曲者による曲目解説】
 作品「NANA」は、私の他の作品と異なり、個人的な背景があります。
日本の子供たちのための金管バンドの作品をティーダ出版に依頼された時期に、高校の吹奏楽部でトロンボーンを吹いている私の姪、菜々子と電話で話をしました。彼女は、私がこれから作曲すると知って、マーチを作曲してほしいと言いました。マーチを作曲する予定ではありませんでしたが、彼女の誕生日が近づいていたため、作品をプレゼントし、驚かせたいと思いました。マーチといっても、途中にはゆっくりで叙情的な部分が置かれ、再び楽しい気分に戻ります。ABAダ・カーポ様式で、AとBは、性格とテンポの上で大きなコントラストを作り上げています。
 技巧的には複雑ではなく、聞き易い曲に仕上げました。
 皆様に楽しんでいただけたら嬉しく思います。

(パブロ・エスカンデ)


●「海は蒼く」試聴する
【作曲者による曲目解説】
 自然の風景は人の心を反映する鏡だと言われています。今回の作品は海の色調をテーマとして制作しました。この曲が演奏される時、皆さんお一人お一人に見えている海の蒼さには、何が写っているでしょうか。
 さてこのスコアは歌い込みを要求しています。正確に言うと、演者の歌い出しと聴衆の歌い聴きがシンセすることで曲の意味が成立します。たとえばバッハのように強弱が皆無の楽譜ではあまりにも不親切だから、必要最小限に強弱とアクセント等を書いている。これを踏み台にして十倍の意志表現を奏者の音楽観に求めています。それでいて、どのような表現形になっても中身が共通。これが音楽そのものの美です。
 いつも申し上げている事だが、パート譜はそこのタイムにプッ!と鳴らすための音出し伝票ではない。曲行きをキミが知るための、言わば五輪の書の一節だ。曲行きに酔う自分と必然の音出し作業を両立できてこそ、美に参加できる。ついでに言うと、フルスコアも全体運行総合指令書ではありません。パートの総集編です。だからカラーマーキングなどもってのほかだと考えます。多くの演奏家もよく言っているように、曲行きのためにつくしたミスは気にならないが、守りにはいってやらかした小ミスは、皆の6分少々の曲出しを一気にぶち壊しますよね。だからこんなことに留意して銘演奏をしてくれる事を期待しています。

(上岡洋一)

●「バンドのための民話」試聴する
 コウディルの不朽の名作です。1960年代以降吹奏楽に接した人は皆この曲を演奏したのでは、というぐらいの50年を超えての人気曲です。技術的にはそんなに難しくなく曲であるが印象に残るフレーズも多く、緩急の展開も無理なく、教会風の美しい旋律など魅力に溢れた作品である。
初級バンドにも無理なく演奏できる演奏効果の高い曲です。

●「冒険の夢」試聴する
 華やかなファンファーレで曲は始まり冒険への期待感を膨らませるようにイントロ部へと曲は進み楽しげなアレグロに入る。まるでステップを踏むがごとくリズミカルな旋律が奏でられます。
中間部に入りゆったりとした美しいメロディーがコルネットで奏されます。中間部で一度クライマックスに入り再度冒険が始まる。子供たちの喧騒は最高潮に高まり大団円にて曲は結ばれる。コンクール向きです。
【作曲者による曲目解説】
 今まで見たこともないような景色を見たり、自分の力で空を飛んだり、宇宙空間を旅したり…誰しも一度は、夢の中で、現実には想像もつかない楽しい冒険をしたことがあるのではないでしょうか。そんな夢で感じることは、現実あるいはそれ以上に新鮮で、驚きに満ちているものです。冒険の夢はそんな楽しい夢の世界での冒険をテーマに作ったものです。ここで、楽曲にストーリーを当てはめてみましょう。

冒険の旅へいざ出発、これから起こる出来事への期待で胸がいっぱい。
ドキドキ、ワクワク楽しい道中、どんどん進もう。
途中で立ち寄った土地の美しい景色、優しい風、光、ゆったりした時間を過ごすことができました。
そんな矢先、絶体絶命のピンチ!?…危機一髪、怖かった…。
さて、再び出発。そして目的地へ…感動のゴール!パチパチパチ…。あれ…
でもこれではどんなお話なのかわかりませんね。一体どんな冒険だったのだろう?綺麗な景色ってどんなもの?危機一髪っていったい何が起こったの?

 ここで奏者のみなさんの出番です。そうです、ストーリーの細部を作るのはみなさんです。オリジナルの冒険の夢を作ってください。そして、それを想像しながら演奏してみてください。きっと楽しく素晴らしい演奏になることでしょう。
 この楽曲の構成は、急-緩-急に序奏とコーダがついたよくある序曲の形式です。重要な主題は1stCornetで提示される主部の主題とFlugelhornで提示される中間部の主題の2つで、この2つが姿形を変えることでさまざまな場面を表現しています。ストーリーを作るのと同時に、今演奏している旋律がどちらの主題を元にしているか考えながら演奏することもいい演奏をする助けになることでしょう。いろいろなストーリーを持った「冒険の夢」が演奏されていくことを願っています。

(田丸和弥)

●吹奏楽のための「小狂詩曲」~金管バンドヴァージョン~試聴する

●「Solitary Star ~孤独の星~」試聴する
【作曲者による曲目解説】
 タイトルにあるSolitary(孤独の)は決して寂しい気持ちを伴うものではなく、毅然とした信念を持つ心のことを表しています。また「星」は地球から私たちが見ていることなど知る由もなく美しく輝き続け、我々の心をある時は励まし、ある時は癒し、更にはロマンチックな場面の演出を助けたりと、いつも密接な関係にあると感じています。
 例えるならば、自分の心を強く持つ人は少なからず他人に影響を及ぼし、そこから良い関係を作り上げることができると言えるのではないでしょうか。
 まさにこれは、私が音楽を演奏する場合に大切だとしていることのひとつです。
 こうして互いに影響しあって演奏することこそ音楽の楽しさだと思います。
 この曲の中に、揺るぎない信念を表現したモチーフをたくさんちりばめておきました。
メロディーだけではなく伴奏パートにもいろいろと工夫したつもりですので、この曲を聴いてくださる、また演奏してくださる方々にとっての「星」のような存在の曲としていただけたら幸せです。

(小泉貴久)

●「大草原の歌」試聴する
 レックス・ミッチェルの代表作」といえる名曲です。曲は緩急の二部形式。冒頭美しく哀愁を帯びた旋律がコルネットで奏されます。その旋律に導かれ曲は最初の高みを目指す。その後一転曲はAllegroに変わりリズムと活発な音型を呈示する動きの中、大草原の自然を表したような躍動感あふれるメロデイーが奏され冒頭の主題も交えながらクライマックスを築き曲は華々しく終結を迎える。

●「シンフォニック・ジブリ on ブラス vol.2」試聴する
 人気のシンフォニック・ジブリシリーズの第2弾です。曲目はオープニング→ネコバス→海の見える街→いつも何度でも→ルージュの伝言→やさしさに包まれたなら→崖の上のポニョ→→エンディングの順です。曲中にはいろんな仕掛けがあり、技術的にはそれほど難しくありません。さあ、楽しく演奏しましょう。

演奏:VIVID BRASS TOKYO
指揮:松元宏康
発売:ティーダ出版
録音:ワコーレコード

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